このCTは0.4秒フルスキャン、スライス厚0.5㎜、同時64断面スライスデータ収集の性能を有し、短時間・薄層撮影が標準検査となり、鮮明な画像が得られます。さらに造影剤最適タイミング撮影のため、造影剤使用量が減少し、また、被爆線量が従来比約50%低減するため患者様に安心して検査を受けていただけます。
従来のシングルスライスCTでは不可能だった心臓・循環器領域の検査に大きな威力を発揮し、心臓は約6秒程度でスキャンできるため、呼吸停止の難しい患者様や心拍変動の大きい患者様も確実に検査対応ができます。冠状動脈の3D画像が鮮明に抽出でき、動脈硬化進展評価、狭心症や心筋梗塞などの早期診断に役立ちます。
さらに、64列マルチディテクターにより、広範囲で高精度なボリュームデータの取得が可能になり、高品質でわかりやすい3D画像が得られます。
このMRIは、最新の高速撮影技術、超急性期の脳梗塞の抽出や転移腫瘍の検出と腫瘍の良悪性の鑑別などに期待されている拡散強調画像、造影剤を使用せずに頭部はもとより体幹部、四肢等の全身の血管、膵管・胆管等の情報を得るなどの最新の機能を備えており、短時間で室の高い診断情報が得られます。
また、患者様から不評だった検査時の撮像騒音も静音技術により、大幅な静音化が図られ、リラックスして検査を受けていただくことができます。MRIは磁気を利用して撮影するため、放射線被爆の危険はありません。
微量の放射性同位元素(アイソトープ)を含む薬を用いて、病気の診断を行う検査方法です。この薬を静脈注射によって特定の臓器や組織に取り込まれ、そこから放射線を出します。この放射線を専用カメラ(デジタルガンマカメラ)で撮影して、その分布を画像にします。その画像から臓器の形や働きを知ることができます。
患者様には少量の放射性薬剤を投与されますが、それは極めて少ない量で、一般のX線検査で受ける被曝と同等、またはそれ以下です。体内に入った放射性物質は自然に減衰し、放射能は消失します。
X線透視像で確認しながら、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、そこから造影剤というお薬を注入して血管の写真を撮影します。また、つまった血管を広げたり、出血した血管をつめて止血したり、腫瘍の部分に抗がん剤を注入するなどの治療も行います。
DSA (Digital Subtraction Angiography) |
造影剤注入後の画像から注入前の画像を引き算することにより、造影剤が注入された血管のみを鮮明に描出することができます。 |
---|---|
DA (Digital Angiography) |
冠状動脈や左心室などの心臓血管造影は心臓の動きが速いため、1秒間に15~30コマという高速動画撮影をします。 |
乳房はやわらかい組織でできているため、マンモグラフィーという専用のX線撮影装置で撮影します。マンモグラフィーは乳がんをはじめ、乳房にできるほとんどの病気を見つけることができ、しこりとして触れないごく早期の乳がん(石灰化)も発見できます。撮影自体は5分程度です。X線を使いますが、その量はごくわずかでほとんど危険はありません。
今回導入しましたのは、シーメンス社(ドイツ)製の高精度放射線治療装置“ARTISTE”です。国内では3番目となる最新鋭の装置です。
この装置は80対5mm幅のマルチリーフコリメータを標準で備えており、コンピュータ制御で複雑な形の病巣に対しても最適な治療が可能です。更に、幅2.5mmのマイクロマルチリーフコリメータも装着可能で、より高精度の治療にも対応できます。この装置の稼動により3D放射線治療、画像誘導放射線療法(IGRT)、呼吸同期による照射 、高精度放射線治療及び定位放射線治療(SRT/SRS) などが実施できるようになります。放射線治療計画専用CTも併せて導入しました。
放射線治療部門のスタッフは放射線治療専門医(日本放射線腫瘍学会認定医)1名と診療放射線技師4名(放射線治療専門放射線技師、放射線治療品質管理士2名)、専門知識を有する看護師2名(常勤1名)で、年間250~300人の治療にあたっています。現在、画像誘導放射線治療(IGRT)による高精度な放射線治療を提供しており、さらに脳神経外科医師と協力して、脳腫瘍や脳動静脈奇形に対して定位放射線照射も行っています。
重篤な患者様を集中的に、かつ強力に治療する病棟です。
麻酔科医師、看護師を中心に多職種と連携しチーム医療で高度な医療・看護を提供しています。
一般病棟に入院する患者様よりやや重症度が高く、ICUよりやや重症度の低い患者様が入院する病棟で、医師、看護師を中心に多職種と連携しチーム医療で高度な医療・看護を提供しています。
診察室5室、処置用ベッド10床を有し、24時間365日中讃地域の中核病院として様々な救急疾患に対応しています。
抗がん剤治療を「安全」「確実」「安楽」に受けられるよう、リクライニングチェア15脚、ベッド5床を整備し、抗がん剤調剤室、相談室や情報ラウンジも有しています。
8室の手術室を有し、年間約4200件の手術を行っています。
14床のベッドを有し、慢性・急性腎不全等の治療を行っています。
突発性難聴、腸閉塞、放射線潰瘍、皮膚移植、急性心筋梗塞、低酸素脳症、一酸化炭素中毒、減圧症などに対して治療を行っています。