放射線治療科

放射線治療科のがん治療

当院の放射線治療科では、全身のがんを対象としています。
がんの種類と進行度によって定められた標準治療に沿って、適用があるがんに放射線治療を行います。
放射線治療の役割は主に3つあります。

  1. がんを治すこと
  2. 手術後のがんの再発を防止すること
  3. 進行したがんの痛みを緩和すること

放射線治療は手術療法と同じ局所療法になりますが、臓器を残して治療が行えることが手術と大きく違う点です。治療後の患者様のQOL(生活の質)を考慮し、どの治療方法を選択するか、患者様と相談の上で決めています。しかし、がんの進行度によっては放射線治療が適さない場合もあります。

治療について

当院は中讃圏域の放射線治療の中心を担ってきました。
2007年に放射線治療が始まり、これまでに4,000人の患者様の症例を蓄積しています。患者様一人一人の症例とそれに対する治療方法、途中経過など90項目に及ぶデータを記録してきました。このデータベースと医師の経験に基づいて、治療計画を立てています。

前立腺がんなど腫瘍の形が不整形で複雑な場合には、強度変調放射線治療(IMRT)を採用しています。IMRTは、様々な方向から当てる放射線の量に強弱をつけられることが特徴です。腫瘍に集中して照射できるとともに、正常な組織への照射を最小限に抑えることができるようになりました。

放射線治療の単体で行う治療もありますが、手術療法や化学療法と連携し、より効果的な治療を患者様に提供しています。

緩和ケアについて

放射線治療は、がんの再発や進行、転移にともなう症状や痛みの緩和に有効です。当院の放射線治療のうち、4割は緩和ケアを目的として実施しています。
がん自体を小さくする原因療法であるため、モルヒネなどの鎮痛剤の減量にもつながっています。 緩和を目的とした放射線の照射は、症状を抑えるだけの必要最小限の放射線量となります。がんの根治(完治)を目的とした照射と比べて、副作用はほとんど起きません。患者様のQOLの維持・改善のために有効に活用しています。

放射線治療科に関連するがん

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