リハビリテーション科

担当しているがん

がんのある患者様で、リハビリテーションが必要な患者様を担当します。他の診療科から紹介いただいた患者様は、基本的に全例対応します。

当科の診療の特徴

当院は、中讃地域の急性期医療のがん治療の拠点病院となっています。リハビリテーションは多くの職種が連携して行いますが、リハビリテーション科に患者様を紹介いただいてからの流れをご説明します。

がんの病名で治療を受けている患者様を紹介いただいたら、リハビリテーション科医師(2名)はその患者様にとって何が必要か、必要性が高いものは何かと考えて、リハビリテーションの指示(リハ処方)を作成します。療法士(理学療法士11名、作業療法士5名、言語聴覚士2名)は、リハ処方に基づいて指導や訓練をします。また、入院中の患者様の場合は、看護師が病棟での生活の支援を行いますし、専門性の高い看護の分野は認定看護師専門看護師が対応します。薬を理解し服用するために、薬剤師による服薬指導が必要です。栄養状態が悪いとリハビリテーションははかどりませんので管理栄養士が栄養状態の改善に関与します。医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)が退院や転院、在宅復帰を目指し、社会復帰に向けての準備支援に関わります。

各専門領域の多職種が関わるだけでなく、カンファレンス(=会議)等で情報交換を密に行い、多職種連携でより良いリハビリテーションを目指しています。また、復職に向けて両立支援(仕事と治療を両立させる支援)を行います。

リハビリテーションでは、がんと診断された後、治療による合併症や後遺症などを予防する目的で、治療が始まる前、あるいは治療を受けた直後から行われることがあります(予防的リハビリテーション)。また、がん治療による機能障害や体力低下をできるだけ回復するため(回復的リハビリテーション)や、運動能力の維持改善、不動・不活動の予防目的(維持的リハビリテーション)で行われます。半年以上の入院となる場合でも、がんのリハビリテーションの場合、入院中はリハビリテーションが継続できる制度になっています。また、末期のがんの患者様に対しても患者様の要望を尊重して、質の高い生活が送れるように援助します(緩和的リハビリテーション)。

患者様への一言

最近のがん治療の進歩は目覚ましいものがあり、がんと診断されてからの人生がかなり長くなりました。がんと診断された直後から、リハビリスタッフのサポートを積極的に受けていきましょう。「がんだから仕方ない」とあきらめないようにしましょう。手術前からリハビリを受けて手術合併症を予防し、化学療法や放射線療法による体力低下を予防しましょう。患者様の豊かな人生をサポートするのがリハビリテーションの究極の目標です。

0877-23-3111 初診 8:15-11:00
再診 8:15-11:30
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