歯科口腔外科

当科の診療の特徴

がん治療においては、外科的手術、抗がん剤などによる化学療法および放射線治療が行われています。がんは消化器・呼吸器・頭頸部領域など様々な部位に発症し、各専門科により治療が行われます。その中で歯科口腔外科は、がん治療中の口腔管理（周術期管理）として各種のがん手術症例に対して手術前から口腔清掃や歯周病が進行した保存不可である歯の抜歯、場合によっては動揺歯を保護するための口腔内装置作成などを行います。術前に歯周病などの感染源を除去することにより、術後肺炎などの感染を軽減することも重要です。また、化学療法および放射線治療症例に対しては、治療により免疫低下などによる口腔内の歯周病の悪化・口内炎の発症などが危惧されるため、事前に歯性感染源の除去および口腔ケアを行い、口腔内に発症したカンジダ症・ウイルス感染症などの対応も行います。がん治療中は免疫力の低下・食事摂取不良による体力の低下などにより、肺炎を併発することもあります。口腔ケアを行うことで、肺炎発症のリスクを軽減させることも出来ます。

患者様への一言

がん治療を受けられる方で口腔清掃・口腔内の疼痛など心配のある方は、当科にてご相談ください。