脳神経外科

診察表

診察日・受付時間等は変更になる場合もありますので、病院へお問い合わせください。

午前 一診 平下 柚木 松本淳志 平下 柚木
二診 松本淳志 藪野 吉野 川井
三診 吉野
脊髄神経外科(午後) 柚木

最新の血管撮影装置を導入しました

血管撮影装置 血管撮影装置
この装置は、バイプレーン型といい、同時に2つの方向から検査部位を見ることができ、また、画像が格段に鮮明となり、全身の血管(脳血管、頚動脈、心血管(冠動脈)、腎動脈、上肢・下肢の末梢血管)に対応可能です。

X線写真
脳血管
冠動脈
腎動脈
末梢血管
末梢血管

近年、生活習慣病による血管の疾患で深刻な状態に陥る方が増えております。以前の治療法は手術によるものが大半でありましたが、現在は手術によらない様々な方法が開発され、その一つにIVR(インターベンショナルラジオロジー)があります。IVRはエックス線装置を使用し、透視をしながら詰まった血管をバルーン(風船)カテーテルで拡張させたり、ステントという器材を細くなった血管に入れて血管を拡げ血液の流れを回復させたり、血管にできた瘤(動脈瘤)にコイルという物質を詰めて破裂を防いだりする手術によらない治療法です。
当院では、循環器内科と脳神経外科が主に使用し、今まで以上に循環器系疾患・脳血管疾患への対応ができる環境が整備されることとなり、地域の皆さまのご期待に応えることができるものと思います。

脳神経外科のご紹介

香川労災病院脳神経外科は、脳神経外科一般から脳卒中まで幅広い疾患を診断、治療しています。

脳腫瘍

開頭による腫瘍摘出術は年平均30から35症例実施し、内訳は神経膠腫、髄膜腫、下垂体腺腫、聴神経鞘腫、転移性脳腫瘍、その他でした。当科では、近年、内視鏡下経蝶形骨洞下垂体腫瘍摘出術を取り入れて、侵襲を低減してかつ摘出に効果をあげています。また、手術、定位的放射線照射療法(Xナイフ)、化学療法を組み合わせる治療も行っています。

脳血管障害

破裂脳動脈瘤(くも膜下出血)

頭部CTでくも膜下出血を確認して直ちに脳血管撮影あるいは3D-CTAにて動脈瘤の部位や形態を確認します。緊急手術にて開頭によるクリッピング術か脳血管内手術による動脈瘤塞栓術を行っています。どちらを選ぶかは、重傷度、動脈瘤の部位、形態などを総合的に判断しています。例年、開頭クリッピング術を行った例は10から20症例、コイル塞栓術は5から10例です。

未破裂動脈瘤

近年、MRAの検査が脳ドックや脳血管障害(脳梗塞や脳内出血)の方に行われるようになり、未破裂動脈瘤が以前よりより発見されるようになりました。

当科では、未破裂脳動脈瘤の自然経過や手術適応を説明して開頭による脳動脈瘤クリッピング術や脳血管内手術によるコイル塞栓術を行っています。例年、開頭によるクリッピング術5から15例、コイル塞栓術は5から10例です。

脳動静脈奇形

症例は少ないのですが、脳動静脈奇形は年間1~2例経験しています。多くは、脳内出血で発症するか、けいれんを起こして搬入され、原因を調べると動静脈奇形が見つかることがあります。

治療に関しては、部位や大きさ、また、導出静脈の数や流量をもとに手術による摘出を行ったり、放射線治療を選択したり、塞栓術と手術、放射線治療を合わせて行うといった方法をとっています。

脳梗塞

当科には脳卒中専門医が4人おり、発症3時間以内に投与出来る方にはt-PA療法を行っている施設です。例年、10例前後の症例に行っております。また、脳血管内治療学会専門医がおり、血管内手術で閉塞部を再開通させたり、血栓溶解剤の動脈内投与を行ったりしています。

閉塞部の再開通をはかる意味で、急性期の頚部内頚動脈狭窄・閉塞に対して緊急血栓内膜剥離術を行う場合もあります。

脳梗塞、脳塞栓症では、早期の治療が重要であり、出来れば発症後1-2時間の間に診断が受けられるよう来院されることが重要です。

頚部内頚動脈狭窄症-頚動脈血栓内膜剥離術

当科では、古くから頚部内頚動脈狭窄症に対して血栓内膜剥離術を行ってきました。これまで400例を超す症例を手術しています。例年15から25例の症例に施行しています。

最近の話題としては、平成20年4月より頚部内頚動脈狭窄症に対するステント留置術(血管内手術)が血栓内膜剥離術ハイリスク症例にのみ保険適応となりました。当院でもこの治療法は可能で、例年、10例前後の症例にステント留置を行い、良好な結果を得ています。

頭蓋内外の動脈閉塞、狭窄症-浅側頭動脈・中大脳動脈吻合術

頭蓋内・外で動脈の閉塞や狭窄があり、明らかに脳実質への血流が落ちているときに血管のバイパスを作って、血流を増やす方法です。以前、この方法はその効果が否定される論文が出て、ほとんど行われなくなっていましたが、この手術を行うべき方を選べば、今なお有用な方法であると考え、行ってきました。

当科では、これまで300例を超す手術を行っており、例年、7-8例の症例に行っております。前述の血栓内膜剥離術と同様、血行再建の重要な一つの方法と考えています。

脳内出血-定位的血腫吸引除去術

脳卒中の中の脳内出血に対しては、出血量が小さいものはそのまま経過をみます。

大きいものまた、麻痺が強いものなどは、開頭による血腫除去術、あるいはエコー装置で血腫の位置をみながらチューブで穿刺して血腫を除去する方法も行っています。

機能的脳神経手術

三叉神経痛、顔面けいれんは、頭蓋内で脳神経に脳血管が圧迫して起こる病気です。これを顕微鏡下で圧迫部分を外し、症状をとる手術で微小血管減圧術といいます。毎年、数例の方を手術しています。

外傷

頭部打撲などによる外力で引き起こされた頭蓋内出血に対して、緊急手術や慢性期におこる慢性硬膜下血腫に対しても手術を行っています。急性頭蓋内出血は例年、10から15例、慢性硬膜下血腫は50から70例手術いたしております。

脊髄・脊椎疾患

当科では従来、脊髄脊椎、末梢神経疾患の治療に力を入れて参りましたが, 2016年より脊髄専門外来を設けて以来、紹介患者数、手術件数も増加しております。

<脊髄神経外科外来(火曜日)金曜日;柚木>
対象としている疾患は、

  1. 頸椎症、頸椎椎間板ヘルニア
  2. 腰部脊柱菅狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア
    といった有病率の高い疾患の他
  3. 後縦靱帯骨化症・黄色靱帯骨化症
  4. 頭蓋頚椎移行部疾患:環軸椎亜脱臼、歯突起骨折など
  5. 脊髄腫瘍(髄内、髄外、硬膜外)
  6. 脊髄空洞症、キアリ奇形
  7. 脊髄動静脈瘻、動静脈奇形

などにも対応可能です。

手術用顕微鏡を用いたマイクロサージャリー技術を生かし、神経保護を第一に考えた安全性の高い治療を目指しております。

手足のしびれ・いたみ、歩きにくさなどを感じたら、まず脊髄、末梢神経疾患を疑い、脊髄神経外科外来の受診をご検討ください。脳疾患を十分に除外した上で診察させていただきます。

脳血管内手術

脳血管内手術は、前述したように破裂・未破裂脳動脈瘤に対してコイル塞栓術を、また、頚部内頚動脈狭窄症に対してはステント留置術、硬膜動静脈瘻に対する経静脈的塞栓術、経動脈的塞栓術も行っています。急性期の脳血管障害(動脈閉塞や狭窄)にもカテーテルによる治療が推奨される場合においては緊急の脳血管内治療を行っています。

実際の治療には、脳血管内治療学会専門医が治療にあたっています。例年25例前後の治療を行っております。

その他の疾患

顔面けいれんに対するボトックスの局所注射、末梢性顔面神経麻痺に対する治療、パーキンソン氏病に対する薬物療法など神経内科的な疾患も他科と相談しながら出来る範囲で行っています。

当院脳神経外科で扱っている疾患や治療、手術について説明いたしました。相談したいことがあれば、外来受診されて担当医にお聞きください。

担当医師

平下 浩司 ひらした こうじ
■役職

脳神経外科部長

■専門

脳神経外科全般・定位的放射線療法・脳卒中の外科

■所属学会・認定資格等

日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
日本脳卒中学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医

柚木 正敏 ゆのき まさとし
■役職

脊髄神経外科部長

■専門

脳神経外科全般・脊椎脊髄外科・脳卒中の外科

■所属学会・認定資格等

日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
日本脳卒中学会専門医
日本脊髄外科学会指導医

松本 淳志 まつもと あつし
■役職

脳神経外科副部長

■専門

脳神経外科全般

■所属学会・認定資格等

日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳卒中学会専門医

藪野 諭 やぶの さとる
■役職

脳神経外科医師

■専門

脳神経外科全般

■所属学会・認定資格等
川井 伸彦 かわい のぶひこ
■役職

脳神経外科医師

■専門

脳神経外科全般

■所属学会・認定資格等