中央リハビリテーション部では、働く人々や地域の人に安全で安心のより良いリハビリテーション医療を提供することを理念として日々の業務に取り組んでいます。
理学療法(PT)には、運動療法、物理療法がありますが、当院では運動療法を中心に行っています。
主な対象疾患は、下肢骨折、脊椎疾患、脳卒中、心不全、肺炎、がんなど多岐にわたります。
運動療法には
があります。
運動は身体に良いと思われがちですが、実は“諸刃の剣”です。実施に当っては十分な医学的管理が必要となります。
発病・発症後、手術後などの急性期状態にある患者様は循環状態、呼吸状態などが不安定であるため細心の注意を払って取り組んでいます。
作業療法(OT)では、上肢の機能向上のための練習や様々な作業活動を用いて患者様の能力面に対してアプローチし、生活障害の改善や家庭復帰、職場復帰の支援を目的に発症・術後早期から対応しています。
主な対象疾患である中枢性疾患(脳卒中、脊髄損傷等)のみならず、手の外傷(骨折、筋腱・神経損傷等)に対するハンドセラピー、さらにはがんの患者様など多岐にわたる疾患に対して取り組んでいます。
作業活動とは…
言語聴覚療法(ST)は、コミュニケーションや食べることに障害がある患者様に対して、機能の回復や維持を目的としています。
人は言葉によってお互いの気持ちや考えを伝え合い、コミュニケーションを成立させて生活しています。言葉によるコミュニケーションには言語、聴覚、発声・発音、認知などの各機能が関係していますが、病気や交通事故等でそのような機能が損なわれることがあります。
脳卒中後の後遺症として出現する言語障害には失語症(一度獲得された言葉を使う機能が低下し、話す、読む、書くといった言葉のいろいろな面に症状が現れる)や構音障害(唇や舌などの麻痺のために発音が不明瞭になる)があります。
また、舌や喉の動きが悪くなり、水や食べ物をスムーズに飲み込むことが困難となる嚥下障害が現れることがあります。
言語障害、嚥下障害を抱える患者様は、それぞれに障害の重さやその内容は多岐に渡っています。患者様一人ひとりの症状に適した対応を心がけています。