耳鼻咽喉科・頭頸部外科

診察表

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耳鼻咽喉科・頭頸部外科のご紹介

当科では慢性副鼻腔炎や鼻副鼻腔腫瘍に対する内視鏡下鼻内副鼻腔手術、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎に対する手術治療、咽頭がん、舌がんなど頭頸部悪性腫瘍に対する集学的治療、顎下腺腫瘍や耳下腺腫瘍、甲状腺腫瘍などの頭頸部腫瘍手術、慢性扁桃炎、声帯ポリープに対する手術治療、めまいや難聴、顔面神経麻痺に対する内服や点滴治療、睡眠時無呼吸症候群の検査、治療など耳鼻咽喉科・頭頸部外科全般の診療を行っています。特に、鼻副鼻腔手術、慢性中耳炎手術を精力的に行っています。

慢性副鼻腔炎、鼻中隔湾曲症、アレルギー性鼻炎に対する手術加療

当院には、高性能の磁場式ナビゲーションシステムがあります。慢性副鼻腔炎に対してナビゲーション併用で鼻内の構造物の位置を確認しながら、安全に内視鏡下副鼻腔手術を行うことができます。患者様の状態にもよりますが、入院期間は全身麻酔下の場合で4~8日間になります。

また鼻中隔湾曲症、アレルギー性鼻炎で、主に薬物療法にて鼻閉、鼻汁、くしゃみなどの症状の抑制効果が乏しい場合に内視鏡下手術を行っております。日帰りの局所麻酔下の下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術から、全身麻酔下での鼻中隔矯正術、粘膜下下鼻甲介切除術、後鼻神経切断術(全身麻酔下での手術の場合は入院期間3~8日間程度)など、患者様の状態、希望にそって治療選択いただいております。後鼻神経切断術を併用することで、多くの患者様が鼻閉のみならず、鼻汁、くしゃみについても改善を認めております。

慢性副鼻腔炎、鼻中隔湾曲症、アレルギー性鼻炎の治療

副鼻腔炎について

ポリープと濃汁副鼻腔とは、「鼻の周囲の骨の空洞部分のこと」です。
副鼻腔炎とは、「その空洞部分に膿がたまる(以前は蓄膿といわれていました)、鼻茸が充満する」などの状態です。
副鼻腔炎になる主な理由は、

  1. 風邪
  2. 体質(アレルギーや粘膜が弱いなど)
  3. 鼻中隔の極端な曲がり
  4. 歯の炎症

などがあります。

症状について

副鼻腔炎の主な症状は、

  1. どろっとした鼻水
  2. 鼻水がのどへ流れる
  3. 鼻づまり
  4. 顔の痛み
  5. 嗅覚障害

などがあります。

治療について

  1. 急性の副鼻腔炎の治療 詳細[PDF]
  2. 慢性の副鼻腔炎の治療 詳細[PDF]
  • 手術加療は基本、内視鏡を使用して鼻内から実施します。(顔面や口の中に傷はできません。) 当院には、高性能の磁場式ナビゲーションシステムがあります。鼻内の構造物の位置を確認しながら、安全に手術を行うことができます。

鼻中隔弯曲症、肥厚性鼻炎の治療

薬物療法では効果が乏しい場合も多く、手術を考慮します。

アレルギー性鼻炎(花粉症、通年性アレルギー)の治療

下記の治療を組み合わせて行います。

  1. 薬物療法~抗ヒスタミン剤、抗ロイコトリエン薬、点鼻ステロイド剤などを組み合わせて行います。
  2. 免疫療法~主にスギやダニが原因のアレルギー性鼻炎に行います。以前は皮下注射を行っていましたが、近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で服用できるようになりました。
  3. 手術療法~主に、薬物療法で鼻閉、鼻汁、くしゃみなどの症状の抑制効果が乏しい場合に行います。

全て鼻内から内視鏡を利用して行います。

頭頸部悪性腫瘍について

頭頸部とは顔面から頸部を指し、主な頭頸部がんとしては咽頭がん、喉頭がん、口腔がん、唾液腺がん、鼻副鼻腔がん、甲状腺がんなどが挙げられます。発生頻度は全てのがんのうち、5%程度であるといわれています。頭頸部領域には呼吸、摂食、発声、嗅覚、味覚、聴覚など生きていくうえで重要な機能が集まっているため、がんの発生により日常生活の質が大きく低下してしまいます。また治療によっても、これらの機能の低下が生じることが多いため、機能低下をできるだけ最小限にして、十分な治療を行う必要があります。当院では現在、頭頸部がんに対しては再建手術も含めた手術療法、放射線療法、免疫療法を含む全身化学療法を個々の患者様の状態に応じて組み合わせて行っております。

慢性中耳炎について

難聴と耳漏があり、鼓膜に穴(穿孔)が開いていると慢性穿孔性中耳炎という診断の可能性があります。原因としては以前生じた急性中耳炎により鼓膜がやぶれて耳漏が出てきて、その穿孔がふさがらなかった場合や、滲出性中耳炎や反復性中耳炎により鼓膜チューブを挿入し、そのチューブを抜いた後の穿孔がそのままふさがらなかった場合が考えられます。鼓膜の穿孔により、音の伝わりが悪くなり難聴を生じたり、風邪をきっかけに耳漏が出るなどがあり、手術により穿孔を閉鎖する必要があります。鼓室形成術Ⅰ型あるいは鼓膜形成術(接着術)などが行われます。

真珠腫性中耳炎について

耳垢が鼓膜の奥に入り込むタイプの中耳炎であり、周囲の骨を破壊して進行していきます。放置していると、三半規管を破壊してめまいを生じたり、顔面神経麻痺を生じたり、最悪、髄膜炎を生じる場合もあり、ほとんどの症例で手術が必要となります。側頭骨を削る乳突削開を行う場合が多く、顔面神経モニタリングを併用し、顕微鏡下、内視鏡下手術を行います。

睡眠時無呼吸症候群について

眠っている間に息が止まる病気です。日中の強度の眠気や起床時の頭痛、熟眠感が得られないなどの自覚症状を伴います。また日中の眠気が原因で重大な交通事故や労災事故の発生が社会問題となっています。
生活習慣病とも密接に関係しており、放置すると高血圧、循環器系疾患、脳卒中などの合併症の発生が高まり、生命の危険を招くこともある大変危険な疾患です。

ご協力のお願い

担当医師

津村宗近つむらむねちか

役職 耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長
専門 耳鼻咽喉科全般
所属学会・認定資格等 日本耳鼻咽喉科学会専門医
耳鼻咽喉科専門研修指導医

宮本翔太郎みやもとしょうたろう

役職 耳鼻咽喉科・頭頸部外科医師
専門 耳鼻咽喉科全般
所属学会・認定資格等

田中慎太郎たなかしんたろう

役職 耳鼻咽喉科・頭頸部外科医師
専門 耳鼻咽喉科全般
所属学会・認定資格等
0877-23-3111 初診 8:15-11:00
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