院長挨拶

 このたびの能登半島地震による被害を受けられた皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。被害に遭われた方々へは、謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

 

 令和6年が明けました。昨年は、コロナ肺炎に係る感染症法の位置づけが2類相当から5類へと変更され、医療を取り巻く状況が変わることとなりましたが、依然、病院としてはその対応を大きく変えるものではありません。院内で感染患者さんが広がることは、いろいろな治療が行えなくなることにつながります。まだまだ、ご不便をおかけ致しますが、地域の皆さんのご理解を宜しくお願い致します。

 

 昨年、香川労災病院はがん診療棟を建設して、新しい放射線治療装置を設置致しました。9月頃から本格的に稼働しました。前の治療装置に比べ、より正確でより良い治療計画を立てて治療することが出来ます。ご利用ください。

 

 また、3階に設置している古くなった血管撮影装置を最新のフィリップス社製に更新致しました。この装置は、循環器内科で心筋梗塞や末梢の閉塞性血管障害の診断、治療を行ったり、脳神経外科では急性期脳卒中の治療で求められる、血栓回収療法や脳動脈瘤のコイル塞栓術、そして頚部内頸動脈狭窄に対するステント留置術など繊細な手技が求められる治療に非常に有用であると考えられます。今後、更なる急性期医療に力を発揮できるものであります。

 

 そして、放射性同位元素を使った全身SPECT装置も更新となりました。最もよく行われる検査は、骨シンチです。これは、がんの患者さんで骨への転移を調べる検査で、当院はがん治療と急性期医療に力を入れていますが、がん治療には欠かせない検査です。これも新装置は、解像力が上がり、患者さんへのよりよい貢献が出来るものと考えております。

 

 地域の皆様におかれましては、体調に気になることが起こった場合、まずは近くの先生のところで診ていただき、必要であれば香川労災病院へ紹介していただくよう、お願い致します。予約も取れますので来院の際、何かと便利です。香川労災病院は、本年も地域の方々の健康を守るため、多くの方々と連携しながらがん治療と急性期医療に邁進していく所存です。今年もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

 地域の皆様のご健勝とご多幸を祈念し、年始のご挨拶と致します。

香川労災病院 病院長 
吉野公博

0877-23-3111 初診 8:15-11:00
再診 8:15-11:30
お問い合わせ