院長挨拶

 皆さま 明けましておめでとうございます。

 

 令和7年が明けました。何年にもわたって長く続いているコロナ肺炎はほぼ、普通のかぜといった扱いとなってきており落ち着いてきましたが、重症例もないわけではなく、注意するに越したことはありません。医療を取り巻く環境は、コロナ肺炎の蔓延からいろいろと明らかになった問題がさらに深刻となり、ますます難しい時代となってきました。今言えることは、健康に関して自分自身である程度情報を集めて、対応して行くことが必要であると考えます。自分ではわからない部分は病院で専門医に聞かれるのが良いと思います。
 院内で感染患者さんが広がることは、いろんな治療が行えなくなることにつながります。当院では、コロナ肺炎に関して病院としてはその対応を大きく変えるものではありません。まだまだ、ご不便をおかけ致しますが、地域の皆さんのご理解を宜しくお願い致します。

 

 がん診療棟の新しい放射線治療装置は順調に稼働しており、特に集中的に患部に照射する治療法の件数が着実に伸びております。その有用性が認められたと思われ、今後の治療に関して患者さんにより貢献できるものと考えております。ご利用ください。
 昨年、血管撮影装置を最新のフィリップス製に更新することが出来ました。この装置は、循環器内科で心筋梗塞や末梢の閉塞性血管障害の診断・治療を行ったり、脳神経外科では急性期脳卒中の治療で求められる、血栓回収療法や脳動脈瘤のコイル塞栓術、そして頚部内頸動脈狭窄に対するステント留置術を行ったり繊細な手技が求められる治療に非常に有用であり、以前にも増してより正確で精密な治療ができると考えております。更なる急性期医療に力を発揮できるものと思っております。そして、放射性同位元素を使った全身SPECT装置も更新となりました。検査としては、骨シンチでもっともよく使用されます。これは、がんの患者さんで骨への転移を調べる検査で、当院はがん治療と急性期医療に力を入れていますが、がん治療には欠かせない検査です。新しい装置は、解像力が上がり、患者さんへのよりよい貢献が出来るものと考えております。
 また、当院は、両立支援に力を入れております。これは、治療しながらでも働くことを希望される方に治療と仕事の両立のため支援を行うと言うことになります。関係するスタッフがおりますので、相談窓口で声をかけていただけたらと思います。

 

 地域の皆様におかれましては、体調に気になることが起こった場合、まずは近くの先生のところで診ていただき、必要であれば香川労災病院へ紹介していただくよう、お願い致します。予約も取れますので来院の際、何かと便利です。香川労災病院は、本年も地域の方々の健康を守るため、多くの方々と連携しながらがん治療と急性期医療に邁進していく所存です。働き方改革など色々と問題もございますが、本年もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

 地域の皆様のご健勝とご多幸を祈念し、年始のご挨拶と致します。

香川労災病院 病院長 
吉野公博

0877-23-3111 初診 8:15-11:00
再診 8:15-11:30
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