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患者様向け

厚生労働省からの要請により、新型コロナ感染症に対応する看護師の派遣を行いました

5月17日からの1週間、および5月24日からの1週間にかけて、当院では厚生労働省からの要請に基づき、新型コロナウイルス感染症に対応するため神戸市立医療センター中央市民病院へ2名の看護師の派遣を行いました。
現地での活動内容について、派遣看護師から下記のとおり報告がありましたので、ぜひご一読ください。

 

感染管理認定看護師 長尾博美
厚生労働省からの要請により、新型コロナウイルス感染患者対応のため、派遣看護師として2021年5月17日から1週間神戸市内の病院の重症患者が入院する病棟で勤務しました。緊急事態宣言下であったこともあり14床ある病床は常に満床で、そのほぼ全員が人工呼吸器管理をされている状況でした。病棟内はグリーンゾーンと、レッドゾーンに区分けされており、レッドゾーンに入室する際には、ガウンやN95マスク等の個人防護用具をフル装備で装着して入室しました。実際の業務は患者の清潔ケアや、検査や処置の介助、移送等でした。一番印象的であったのは、人工呼吸器管理中の患者の腹臥位療法です。肺の機能を改善するために、医師と看護師6名がかりで定期的に患者を「うつぶせ」にしていました。その際、各々の役割を事前に確認し、安全に行えるように実施していました。私はICUでの勤務経験がありますが、入院患者全員が人工呼吸器管理中であるということは初めての経験であり、処置やケアの必要性も高くそれがいつまで続くかわからない状況であるのは精神的にも肉体的にも大変だと感じました。そのような中、派遣施設のスタッフの方には、不慣れな状況で勤務にあたる私たちを気遣っていただき、一丸となって従事している医療スタッフの一員として勤務できたことは貴重な体験となりました。今回の学びを今後の感染対策に生かしていきたいと思います。

 

神戸市立医療センター中央市民病院コロナ重症病棟へ派遣活動を終えて
HCU/救急看護部 島田佐苗
私は長尾看護師に引き続き令和3年5月24日(月)~30日(日)の7日間神戸市内のコロナ重症病棟への受け入れ病院へ派遣に行かせていただきました。活動期間中、コロナ重症病棟は毎日満床状態でした。患者は、60~80歳代の基礎疾患を有する方がほとんどで、クラスター発生、家族内感染等でCOVID-19に罹患されていました。人工呼吸器はほぼ全員装着され、全身状態が安定し人工呼吸器が離脱できた患者が退院した後、数時間後には他の中等症受け入れ病院等からの転院搬送や自宅療養中の呼吸状態悪化した患者の入室がありました。しかし、現場で一緒に勤務していた看護師から「これは落ち着いているほう」「数週間前は夕方3,4人受け入れる時もあり、日中も休憩が出来ない時もあった」と聞きました。呼吸状態がやや悪くなり入院した患者は、家族と電話越しに、医師から人工呼吸器を装着して治療を進めること等を会話されている場面にも遭遇しました。突然支えとなる家族と会えないまま治療の選択を迫られているのを目にし、不安や恐怖は計り知れないものがあり意思決定を支えることの難しさを感じました。私自身慣れない環境下で重症患者の看護ケアを提供しなければならないことでストレスフルな状況ではありましたが、受け入れ先の施設の方々に細部に渡る配慮をしていただき、また大変な時期が持続しているにも関わらず医療従事者の皆さんが笑顔で接していただいたことにとても感謝しています。他府県から派遣看護師来られており、情報交換を行い、お互い励まし合いながら派遣期間を終了することが出ました。1日でも早い新型コロナ感染の収束を願いつつ、当院でもこのような貴重な経験を活かせたらと思います。

 

(病院外観)

 

(コロナ病棟出入り口)

 

(コロナ専用病棟)

 

(病棟の医療機器など)

 

 

(PPE着脱部屋)

 

(各部屋の様子)

 

(休憩室など)

 

(頂いた感謝状)

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