DPC(包括評価方式)とは、患者様の診断群分類(病気の種類)ごとに厚生労働省が定めた様々な診療行為に対する一日当りの医療費をまとめて(包括)評価した医療費算定方式のことをいいます。(自費や労災保険等でDPCの対象にならない方もいます。)
DPCのデータから各医療機関の特徴や現在の急性期医療について、より理解を深めて頂くことを目的とし、年齢階級別の退院患者数等といった病院の様々な機能や診療の状況などを具体的に数値化し、公開してくこととなりました。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
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患者数 | 15 | 79 | 162 | 265 | 485 | 784 | 1,299 | 2,663 | 1,571 | 366 |
当院は地域の中核病院として、急性期疾患とがん治療を中心として医療に取り組んでいます。
最も多い年代は70代で全体の3割以上を占めており、60歳以上の患者様が全体の7割以上を占めています。
また、年代別に件数の多い病名を見ていくと、10~20代では、扁桃炎などの「扁桃、アデノイドの慢性疾患」、鼻骨折などの「顔面損傷」が多くなっています。30~50代では、「子宮頸・体部の悪性腫瘍」、「子宮の良性腫瘍」、「乳房の悪性腫瘍」「卵巣の良性腫瘍」など女性生殖器系疾患が多い傾向にあります。60代以降は疾患が多様になり、60代では「狭心症、慢性虚血性心疾患」や、肺、前立腺、膵臓・脾臓、子宮頸・体部、肝・肝内胆管、胃などの悪性腫瘍が多くなっています。70代では、「狭心症、慢性虚血性心疾患」や悪性腫瘍に加えて、「白内障、水晶体の疾患」や「脳梗塞」が増えています。80代以上では、「白内障、水晶体の疾患」「脳梗塞」「心不全」「狭心症、慢性虚血性心疾患」「股関節・大腿近位の骨折」などが疾患の上位を占めています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 98 | 7.81 | 8.94 | 8.16 | 75.18 | |
060050xx97x0xx | 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし | 78 | 11.19 | 10.34 | 1.28 | 72.33 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 50 | 14.12 | 13.61 | 18 | 79.52 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 40 | 19.98 | 21.11 | 42.5 | 83.03 | |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 39 | 12.44 | 13.49 | 28.21 | 73.72 |
内科では呼吸器疾患(肺がん、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、呼吸器感染症、慢性呼吸不全)、消化器疾患(消化器がん、潰瘍、慢性肝炎、肝硬変、肝がん、膵胆疾患、消化器感染症)、糖尿病、腎疾患(慢性腎炎、糖尿病性腎症、腎不全)、血液悪性腫瘍(白血病、悪性リンパ腫)といった広範な領域に対応して治療実績を挙げています。
令和4年度は胆管(肝内外)結石、胆管炎に対して手術(内視鏡的胆道ステント留置術や内視鏡的乳頭切開術等)を実施した方が多いです。次に、肝・肝内胆管の悪性腫瘍に対して手術を実施した方が多くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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050050xx9910x0 | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 185 | 3.06 | 3.04 | 0.54 | 72.29 | |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし | 151 | 5.44 | 4.26 | 1.99 | 74.11 | |
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 77 | 22.14 | 17.54 | 18.18 | 85.55 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 53 | 12.00 | 9.89 | 7.55 | 82.34 | |
050030xx97030x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等23あり 定義副傷病なし | 28 | 16.86 | 14.64 | 3.57 | 70.00 |
循環器内科では冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症)、心不全、不整脈が診療の中心です。また、冠動脈疾患の基礎疾患となる高血圧、高脂血症、糖尿病についても予防、早期発見の見地から治療を行っています。
令和4年度は狭心症で心臓カテーテル検査をした患者が最も多くなっており、昨年度当院で1番症例数の多い病名となっております。手術では経皮的冠動脈ステント留置術を実施した患者が多くなっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 100 | 4.78 | 4.59 | 0.00 | 71.36 | |
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし | 73 | 17.23 | 9.99 | 0.00 | 64.45 | |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし | 55 | 16.75 | 15.40 | 1.82 | 72.44 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 52 | 6.83 | 6.93 | 0.00 | 62.65 | |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 48 | 6.67 | 6.07 | 0.00 | 62.81 |
外科・消化器外科では消化器疾患(胃、大腸、食道、肝、胆、膵の悪性腫瘍および良性腫瘍、消化管の炎症性疾患、腸閉塞、出血や胆嚢、胆管、肝内の結石)乳腺・甲状腺(悪性腫瘍および良性腫瘍)呼吸器(悪性腫瘍および良性腫瘍、血気胸、縦隔腫瘍)について診療を行っています。
令和4年度は鼠経ヘルニアで手術をした方が最も多く、次に乳房の悪性腫瘍で乳腺悪性腫瘍手術をした方が多くなっております。その後は、結腸の悪性腫瘍で手術を実施した方や、胆嚢炎等や胆嚢疾患で腹腔鏡下胆嚢摘出術の手術を実施した方が多くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 101 | 26.93 | 26.42 | 74.26 | 81.18 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 73 | 27.71 | 22.44 | 23.29 | 74.44 | |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 65 | 27.82 | 20.14 | 15.38 | 69.83 | |
160610xx01xxxx | 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 | 46 | 34.35 | 16.41 | 45.65 | 68.89 | |
070343xx97x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし | 37 | 19.43 | 15.60 | 0.00 | 74.89 |
整形外科では骨粗鬆症に伴う大腿骨頸部骨折、橈骨遠位端骨折、脊椎椎体骨折、交通外傷や災害外傷の他、リウマチなどの慢性的な関節痛疾患や手足のしびれ、疼痛、筋力低下について診療を行っています。
令和4年度は股関節・大腿近位の骨折に対して手術(骨折観血的手術や人工骨頭挿入術等)を行った方が最も多くなっており、年齢は80代以上の方が約6割を占めております。当院では二次性骨折の予防を目的として骨粗鬆症の計画的な評価及び治療等を行っております。
その後は、膝関節症(変形性を含む。)や股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) に対して人工関節再置換術等の手術を行った方、四肢筋腱損傷に対して靱帯断裂形成手術等の手術を行った方、脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎に対して手術を行った方の順で多い症例となっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし | 31 | 3.58 | 2.90 | 0.00 | 74.26 | |
080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし | 20 | 5.30 | 3.94 | 0.00 | 56.80 | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | 13 | 8.38 | 7.29 | 0.00 | 78.46 | |
160200xx02000x | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 11 | 4.82 | 4.72 | 0.00 | 22.91 | |
080006xx97x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) その他の手術あり 手術・処置等2なし | - | - | 9.34 | - | - |
形成外科では、熱傷・外傷に対する治療、小児先天異常、腫瘍関連疾患について診療を行っています。 特に、マイクロサージャリー(顕微鏡下に行う微小手術)による再建外科手術、及びQOL(Quality Of Life)改善手術をメインターゲットとしています。
令和4年度は、眼瞼下垂に対して瞼の余った皮膚を切除したり、瞼をあげる筋を締めなおすことで見えやすくする手術を行った方が最も多く、次いで、皮膚の良性新生物に対して皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等の手術を行った方や皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)に対して皮膚悪性腫瘍切除術等の手術を行った方が多くなっています。
患者数が10例未満の症例については、患者数、平均在院日数(自院)、転院率、平均年齢を「-」で表示しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 49 | 10.33 | 10.14 | 6.12 | 78.61 | |
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 38 | 16.63 | 15.97 | 26.32 | 71.13 | |
010060x2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 33 | 17.21 | 16.01 | 30.30 | 76.03 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 31 | 24.13 | 19.58 | 61.29 | 72.68 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 31 | 14.48 | 8.54 | 29.03 | 75.71 |
脳神経外科では、脳腫瘍・脳血管障害・機能的脳神経手術・外傷・脊髄・脊椎疾患・脳血管内手術等脳神経外科一般から脳卒中まで幅広い疾患を診断、治療しています。
令和4年度は頭蓋・頭蓋内損傷に対して手術を行った方が多く、次に脳梗塞に対して点滴を投与して治療した方が多くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし | 58 | 2.33 | 3.02 | 0.00 | 39.67 | |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 | 44 | 6.55 | 6.04 | 0.00 | 43.41 | |
12002xxx01x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし | 41 | 11.83 | 10.48 | 0.00 | 58.88 | |
120060xx02xxxx | 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 | 38 | 6.68 | 5.98 | 0.00 | 45.87 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 37 | 10.62 | 9.27 | 0.00 | 46.73 |
産婦人科では、悪性腫瘍(子宮がん、卵巣がんなど)に対する手術、化学療法、放射線治療、良性腫瘍(子宮筋腫など)に対する手術、ホルモン治療・性器脱に対する手術、薬物療法・子宮内膜症、月経困難症に対する手術、ホルモン療法・更年期障害に対するホルモン療法、漢方治療・性感染症に対する診断治療・分娩管理、帝王切開分娩等取り扱っています。
令和4年は子宮頸・体部の悪性腫瘍に対して子宮頸部(腟部)切除術等の手術をした方が多く、次いで、卵巣の良性腫瘍に対して腹腔鏡の手術をした方、子宮頸・体部の悪性腫瘍に対して子宮悪性腫瘍手術等を行った方、子宮の良性腫瘍に対して手術をした方の順で多い疾患となっております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 | 144 | 3.02 | 2.63 | 0.00 | 76.98 | |
020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 | 124 | 5.13 | 4.67 | 0.00 | 76.10 | |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 27 | 5.22 | 5.80 | 0.00 | 68.89 | |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり片眼 | 12 | 6.08 | 8.05 | 0.00 | 61.08 | |
020200xx9700xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | - | - | 5.80 | - | - |
眼科では、メガネ、コンタクトレンズ処方、白内障、緑内障、糖尿病網膜症、外眼部疾患を中心に、目に関する全般にわたり治療を行っています。
白内障、水晶体の疾患に対する手術が大部分を占めています。黄斑、後極変性や網膜剥離に対する手術も増えてきています。
患者数が10例未満の症例については、患者数、平均在院日数(自院)、転院率、平均年齢を「-」で表示しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 49 | 6.61 | 6.23 | 0.00 | 53.86 | |
030390xx99xxxx | 顔面神経障害 手術なし | 34 | 10.44 | 8.81 | 0.00 | 51.85 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 30 | 8.47 | 7.73 | 0.00 | 31.37 | |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり | 30 | 2.00 | 2.03 | 0.00 | 59.30 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 23 | 9.17 | 4.79 | 0.00 | 57.52 |
耳鼻咽喉科・頭頸部外科では、慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻内副鼻腔手術、慢性中耳炎(真珠腫性中耳炎)に対する手術治療、頭頸部腫瘍手術、慢性扁桃炎、声帯ポリープに対する手術治療、めまいや難聴、顔面神経麻痺に対する点滴治療など耳鼻咽喉科・頭頸部外科全般の診療を行っています。
令和4年度は慢性副鼻腔炎に対して内視鏡下鼻・副鼻腔手術を実施した方が最も多く、顔面神経障害の方、扁桃、アデノイドの慢性疾患の方、睡眠時無呼吸の方、めまいなどの前庭機能障害の方が多くなっております。扁桃、アデノイドの慢性疾患は20~30代の方が約7割を占めています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり | 143 | 3.05 | 2.45 | 0.00 | 71.22 | |
11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし | 76 | 6.13 | 5.29 | 0.00 | 60.38 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | 52 | 8.48 | 6.85 | 1.92 | 76.04 | |
110080xx01xxxx | 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 | 29 | 13.86 | 11.30 | 0.00 | 70.69 | |
110070xx99x20x | 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし | 15 | 8.20 | 9.51 | 0.00 | 62.40 |
泌尿器科は腎・尿路・男性生殖器および副腎など、後腹膜臓器の疾患を扱う科です。
泌尿器科が対象とする患者様は男女を問わず小児から老人までおよび、その疾患治療内容も先天奇形、代謝・内分泌疾患、結石、腫瘍、排尿障害、神経因性膀胱、男性不妊、勃起障害、婦人泌尿器科、腎血管外科、腎移植などきわめて広い領域にわたっています。
令和4年度は前立腺癌が疑われる方に対して前立腺針生検法を行う方が最も多くなっており、上部尿路疾患や膀胱腫瘍が続いて多い疾患となっております。また、手術支援ロボット「ダビンチ」(注1)を用いた腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術を行った方も多くいらっしゃいます。
注1)手術支援ロボット「ダビンチ」とは、患者様のお腹にあけた小さな穴に手術器具を取り付けたアームと内視鏡を挿入し、医師が3Dカメラによる立体画像を見ながらアーム等を操作して手術を行う内視鏡下手術支援機器です。腹腔鏡の手術機器は直線的な動きしかできないことが弱点でしたが、ダビンチは多数の関節が付いたことにより、さらに精緻な手術が行えるようになりました。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 42 | 10 | 17 | 35 | 21 | 20 | 1 | 8 |
大腸癌 | 31 | 30 | 69 | 51 | 7 | 21 | 1 | 7,8 |
乳癌 | 43 | 42 | 7 | 4 | 2 | 10 | 1 | 8 |
肺癌 | 39 | 5 | 22 | 71 | 58 | 52 | 1 | 7,8 |
肝癌 | 20 | 35 | 31 | 15 | 26 | 42 | 1 | 8 |
胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がんについて治療を行った初発患者はUICC(注1)のTNM(注2)から示される病気分類(進行具合)による退院患者数を、再発患者(再発部位によらない)は述べ患者数を集計しています。
なお、Stageが不明な場合は「不明」として集計しています。
注1)UICC:Union for International Cancer Controlの略で、国際対がん連合会
注2)TNM:悪性腫瘍の病期分類でT:腫瘍 N:リンパ節 M:転移 腫瘍の大きさやリンパ節への転位、他の臓器や組織にどのくらい転移しているかによって分類されています。
胃がんについては、StageⅠ~StageⅣまで一定数いらっしゃいます。手術療法(内視鏡的切除術・開腹手術・腹腔鏡下手術)が一般的ですが、抗がん剤を用いた薬物療法もあります。症状の有無に関わらず、定期的に健診を受ける等し、早期発見することが大切です。
大腸がんについても、StageⅠ~StageⅣまで一定数いらっしゃいます。当院では、診断から内視鏡的治療から手術不能及び再発症例に対する化学療法を始めとする集学的治療さらには緩和療法まで、多岐にわたる病状の患者様の治療に対応できるような体制にしています。
乳がんについては、StageⅠ~Ⅱまでの方が多くいらっしゃいます。当院では、検診による早期発見、診断、最新の治療、さらには緩和医療を行っています。また、各種専門医師、薬剤師、技師、看護師などによるチーム医療を行い、偏りがない治療が受けられるように支援しています。
肺がんについては、StageⅣ(脳や骨等の遠隔転移をしている状態)の方が多くいらっしゃいます。肺がんは組織型により、小細胞がんと非小細胞がんに大別され、非小細胞がんは、さらに、腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんなどに分けられます。小細胞がんは、非小細胞がんより悪性度が高く、早期より転移することが多いため、手術では治癒することが難しく、治療の中心は化学療法や化学放射線療法となります。
一方、非小細胞肺がんは、化学療法や放射線療法の効果が低いため、治癒を目指すためには、早期に発見し、手術によってがんを取り除くことが一番と考えられています。
肝がんについては、StageⅠ~ StageⅣまで一定数いらっしゃり、再発された方も多くいらっしゃいます。外科療法、穿刺療法(ここでは経皮的エタノール注入療法、ラジオ波焼灼療法など、身体の外から針を刺して行う治療を一括して穿刺療法としてまとめます)、肝動脈塞栓術の3療法が中心です。この他に、放射線療法や化学療法(抗がん剤投与)などがあります。それぞれ長所・短所があり、一概に優劣をつけることはできません。がんの進み具合、肝機能の状況などの条件を十分考慮したうえで選択されます。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 11 | 8.73 | 61.73 |
中等症 | 57 | 15.98 | 77.33 |
重症 | 21 | 17.19 | 83.38 |
超重症 | 11 | 15.27 | 81.64 |
不明 | 0 | 0.00 | 0.00 |
入院の契機となった傷病名及び最も医療資源を投入した傷病名がICD10コード(注1)J13~J18$で始まるもので、成人の市中肺炎(注2)の患者数、平均在院日数、平均年齢を重症度(注3)毎に集計しています。
注1)International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)の略。死因や疾病の国際的な統計基準としてWHO(世界保健機構)によって公開された分類
注2)通常の社会生活を送っている中で発症した肺炎
注3)日本呼吸器学会 成人市中肺炎診療ガイドラインより
①男性70歳以上 女性75歳以上
②BUN 21mg/dL以上または脱水あり
③SpO2<=90%(PaO2 60Torr以下)
④意識障害あり
⑤収縮期血圧90mmHg以下
高齢な方ほど重症となり、当然ながら重症な方程長く入院加療される傾向です。
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 204 | 23.93 | 76.37 | 37.95 |
その他 | 20 | 16.30 | 70.00 | 2.68 |
最も医療資源を投入した傷病のICD10コードがI63$である症例を発症日から「3日以内」、「その他」に分けて患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しています。発症4~5時間以内に投与出来る方(適応ありの場合)にはt-PA療法を行っており、月に10~20例程度行っております。また、閉塞血管の再開通療法(血栓回収療法)も適応を考慮しつつ行っております。脳梗塞では早期の治療が重要であり、出来れば発症後1~2時間の間に診断が受けられるよう来院されることが重要です。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 99 | 1.61 | 10.60 | 17.17 | 76.85 | |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | 85 | 1.73 | 3.45 | 2.35 | 68.00 | |
K6152 | 血管塞栓術(選択的動脈化学塞栓術) | 65 | 1.95 | 8.40 | 1.54 | 74.43 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 29 | 1.34 | 11.41 | 6.90 | 75.62 | |
K682-3 | 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) | 25 | 2.4 | 9.32 | 0.00 | 72.88 |
内科では、胆管結石や胆管炎に対して行われている内視鏡的胆道ステント留置術が1番多い手術でした。胸水・腹水濾過濃縮再静注法は肝・肝内胆管の悪性腫瘍や肝硬変などに対して行われる手術で、血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 選択的動脈化学塞栓術は肝細胞癌などに対して行われる手術です。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 111 | 2.17 | 3.93 | 1.80 | 74.50 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 49 | 1.29 | 4.88 | 4.08 | 78.02 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) | 38 | 0.03 | 17.97 | 7.89 | 71.50 | |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 37 | 2.19 | 10.76 | 8.11 | 82.89 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | 25 | 2.12 | 4.20 | 0.00 | 72.08 |
循環器内科では、狭心症、慢性虚血性心疾患に対してステントという器材を細くなった血管に入れて血管を拡げ血液の流れを回復させる経皮的冠動脈ステント留置術や閉塞性動脈疾患に対して行われる四肢の血管拡張術・血栓除去術、狭心症、慢性虚血性心疾患に対してカテーテルで血液の流れを回復させる経皮的冠動脈形成術などが行われています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 111 | 1.12 | 5.19 | 0.90 | 63.54 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 75 | 1.09 | 2.72 | 0.00 | 72.91 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 61 | 3.51 | 15.16 | 1.64 | 73.20 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | 51 | 1.27 | 4.88 | 1.96 | 70.10 | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)(腋窩部郭清を伴わない) | 44 | 1.73 | 13.30 | 0.00 | 65.73 |
胆嚢炎や胆嚢結石症に対して行われる腹腔鏡下胆嚢摘出術が最も多い手術で、鼠経ヘルニアへの手術が続いて多い手術となっています。以降は、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置、乳腺の悪性腫瘍の方に行われる乳腺悪性腫瘍手術の順で多くなっています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0821 | 人工関節置換術 肩、股、膝 | 170 | 2.62 | 25.65 | 25.29 | 72.79 | |
K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 | 66 | 2.21 | 20.38 | 66.67 | 81.06 | |
K0462 | 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 | 54 | 3.02 | 12.96 | 16.67 | 65.57 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術 肩、股 | 42 | 3.38 | 26.02 | 73.81 | 83.29 | |
K080-41 | 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単) | 39 | 1.95 | 31.46 | 41.03 | 69.44 |
変形性関節症などに対して行われる人工関節置換術や骨折に対して行われる骨折観血的手術や人工骨頭挿入術、肩の腱板断裂に対して行われる関節鏡下肩腱板断裂手術などが多く行われています。
股関節・大腿近位の骨折は80歳以上の方が約6割を占めているため、それに伴って骨折観血的手術や人工骨頭挿入術は平均年齢が80代となっております。また、当院では二次性骨折の予防を目的として骨粗鬆症の計画的な評価及び治療等を行っております。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2191 | 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) | 26 | 0.00 | 2.62 | 0.00 | 74.77 | |
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) | 14 | 0.64 | 6.57 | 0.00 | 79.93 | |
K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 | - | - | - | - | - | |
K0022 | デブリードマン(100cm2以上3000cm2未満) | - | - | - | - | - | |
K0051 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) | - | - | - | - | - |
眼瞼下垂に対して瞼をあげる筋を締めなおすことで見えやすくする眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)と皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)が行われています
。
患者数が10例未満の症例については、患者数、平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を「-」で表示しております。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 61 | 0.31 | 9.85 | 8.20 | 81.89 | |
K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 | 32 | 6.53 | 13.78 | 15.63 | 71.31 | |
K1425 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓切除 | 24 | 4.21 | 15.58 | 8.33 | 71.75 | |
K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) | 18 | 0.11 | 42.78 | 72.22 | 77.06 | |
K6092 | 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈) | 17 | 5.71 | 14.65 | 11.76 | 77.18 |
頭蓋内損傷や硬膜下出血に対して穿孔し血腫を除去する手術が最も多く、次いで脊柱管狭窄などの脊椎疾患に対する脊椎固定術・椎弓切除術・椎弓形成術が多くなっています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K877 | 子宮全摘術 | 55 | 1.64 | 8.31 | 0.00 | 49.69 | |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) | 49 | 1.00 | 4.53 | 0.00 | 43.24 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 42 | 0.52 | 1.05 | 0.00 | 42.90 | |
K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 37 | 1.11 | 6.51 | 0.00 | 47.95 | |
K879 | 子宮悪性腫瘍手術 | 32 | 2.44 | 13.59 | 0.00 | 65.16 |
子宮筋腫などに対する子宮全摘術や卵巣の良性腫瘍などに対する子宮附属器腫瘍摘出術、子宮頸部異形成など子宮頸・体部の悪性腫瘍に対する子宮頸部(腟部)切除術が多くなっています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) | 262 | 0.04 | 2.94 | 0.00 | 76.26 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) | 38 | 0.00 | 4.32 | 0.00 | 70.61 | |
K2682イ | 緑内障手術(流出路再建術)(眼内法) | 27 | 0.15 | 3.56 | 0.00 | 75.52 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) | - | - | - | - | - | |
K281 | 増殖性硝子体網膜症手術 | - | - | - | - | - |
白内障に対して、濁った水晶体を取り除く手術や、その上に眼内レンズ(人工水晶体)を挿入するものが主です。
黄斑円孔、黄斑前膜、網膜剥離などに対する硝子体茎顕微鏡下離断術や緑内障に対する緑内障手術が増えています。
患者数が10例未満の症例については、患者数、平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を「-」で表示しております。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 43 | 1.07 | 6.67 | 0.00 | 34.40 | |
K340-6 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) | 40 | 1.45 | 4.18 | 0.00 | 57.33 | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 25 | 1.24 | 4.56 | 0.00 | 60.00 | |
K344 | 経鼻腔的翼突管神経切除術 | 12 | 1.08 | 3.50 | 0.00 | 31.92 | |
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | 11 | 0.00 | 7.00 | 0.00 | 34.64 |
口蓋扁桃手術は特に年齢が20代の方に多く行われており、慢性扁桃炎に対して行われる手術です。次いで、慢性副鼻腔炎などに対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術が多く行われています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 76 | 1.57 | 3.66 | 0.00 | 60.12 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 58 | 1.52 | 6.03 | 1.72 | 75.69 | |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) | 28 | 2.54 | 10.36 | 0.00 | 70.61 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 21 | 0.14 | 10.43 | 19.05 | 64.10 | |
K800-2 | 経尿道的電気凝固術 | 18 | 1.50 | 3.94 | 0.00 | 70.44 |
腎結石・尿管結石に対してレーザーを照射して結石を破砕する手術が最も多くなっています。次に膀胱がんに対して尿道から手術用内視鏡を挿入し腫瘍を切除する手術、前立腺がんに対して手術支援ロボット「ダビンチ」(注1)を用いて行う手術、尿道がふさがらないように管を入れる経尿道的尿管ステント留置術などが多くなっています。
注1)手術支援ロボット「ダビンチ」とは、患者様のお腹にあけた小さな穴に手術器具を取り付けたアームと内視鏡を挿入し、医師が3Dカメラによる立体画像を見ながらアーム等を操作して手術を行う内視鏡下手術支援機器です。腹腔鏡の手術機器は直線的な動きしかできないことが弱点でしたが、ダビンチは多数の関節が付いたことにより、さらに精緻な手術が行えるようになりました。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 1 | 0.01 |
異なる | 5 | 0.07 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 12 | 0.16 |
異なる | 11 | 0.14 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 8 | 0.10 |
異なる | 0 | 0 | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 15 | 0.20 |
異なる | 3 | 0.04 |
医療の質の向上に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの、少しでも改善すべきものとして、播種性血管内凝固(DIC)(注1)、敗血症(注2)、その他の真菌症、手術・術後の合併症について、入院契機病名の同一性の有無を区別し症例数や発生率を集計しています。
注1)播種性血管内凝固症候群(DIC)とは血管内に無数の血栓がばらまかれた、凝固反応が非常に高まった状態
注2)敗血症とは感染によって発症した全身性炎症反応症候群
2023年9月