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厚生労働省からの要請により、新型コロナ感染症に対応する看護師の派遣を行いました(第3回)

令和3年10月1日から15日までの間、厚生労働省からの要請により、当院看護師が東京城東病院に派遣されました。
派遣された看護師から以下のとおり活動報告がありましたので、ご報告いたします。

 

東京城東病院のコロナ専門病院化の立ち上げに向けた派遣活動を終えて
クリティカルケア認定看護師 古味秀美

 

東京城東病院へ10月1日~15日までの2週間、派遣者として勤務させていただきました。東京城東病院は9月30日より、コロナ専門病院としてリニューアルされ東京都のコロナ患者を受け入れる役割を担っていました。
派遣当初は、突然コロナ専門病院へと変更となることで、新型コロナ対策マニュアルも作成途中、感染対策の個人防御具着脱手順(以後PPEと略す)にも不安を抱えているスタッフが多くいました。東京城東病院のことを把握しながら、私たち派遣者に何ができるか考え、安全管理者副看護部長、師長、副師長と相談しました。
大きな活動内容の1つ目としては、患者・スタッフの感染対策であるPPEの徹底、手指消毒の配置場所の検討、ゾーニングの考え方の必要性について話し合いました。レッドゾーンに入る時や入院の受け入れ時に派遣者がスタッフと一緒に入り、助言を行っていきました。派遣が終了するころには、スタッフからは「PPEの着脱がスムーズに行えるようになり、不安が解消した」「ゾーニングに対する基本的な考え方が理解できました」などの言葉が聞かれるようになり、基本的な新型コロナ肺炎の感染対策の考え方の理解が深まったのではないかと実感しました。
2つ目としては、勉強会です。私たち派遣者4人は管理職、診療看護師、集中ケア認定看護師、クリティカルケア認定看護師のそれぞれの病院のスペシャリストが派遣されていました。その中で、コロナ専門病院となったことで今後予測される第6派に備えて、必要な看護ケアが安全に実践できるように勉強会を企画しました。勉強会の内容は、PPEの着脱、手洗いのタイミング、口腔ケア、吸引、腹臥位療法、急変時対応、気管内挿管介助、ネーザルハイフローの使用方法、使用基準、呼吸のフィジカルアセスメントについての内容を提案しました。多くのスタッフが勉強会に参加し、知識や技術の習得ができるように、2週に渡り同じ内容で実施しました。勉強会を通してたくさんの質問がありました。自施設での経験談を踏まえて説明することでスタッフの不安の軽減にも繋がったという意見も聞かれました。また勉強会を通して、「急変対応のスタッフを事前に決めておく方がいい」などの意見もありました。スタッフから主体的に意見が聞かれるようになり、実践に繋がる勉強会になったのではないかと実感しました。
今回、2週間という派遣期間でしたが、スタッフや派遣者と共に困っている悩みや疑問点について一緒に考え、解決策を見いだし、改善に向けて協力することができました。このような活動ができたことを大変ありがたく思っています。また東京城東病院のスタッフのみなさんに温かい言葉をかけていただき、働きやすい職場環境でした。そして派遣者の方にも各々の病院の情報交換を通して、たくさんの刺激をもらい高め合うことができました。今回の派遣を通して貴重な体験をさせていただきありがたく感謝しています。

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