DPCデータを用いての病院情報の公表について(平成27年度)

DPC(包括評価方式)とは、患者さんの診断群分類(病気の種類)ごとに厚生労働省が定めた様々な診療行為に対する一日当りの医療費をまとめて(包括)評価した医療費算定方式のことをいいます。(自費や労災保険等でDPCの対象にならない方もいます。)

DPCのデータから各医療機関の特徴や現在の急性期医療について、より理解を深めて頂くことを目的とし、年齢階級別の退院患者数等といった病院の様々な機能や診療の状況などを具体的に数値化し、公開してくこととなりました。

平成27年度 香川労災病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院された方を対象に集計しています。(但し、入院後24時間以内に亡くなった方や厚生労働大臣が定める規定に則った臓器移植をされた方は集計対象外です。)

年齢は初回入院開始時時点としています。

在院日数とは初回入院初日~最終退院日までの述べ日数です。

転院率とは転院により当院を退院した方の割合です。

患者数が10未満の場合は「‐」と表示しております。

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 13 121 210 410 646 889 2207 2291 1769 273

年齢階級別(10歳刻み)にまとめています。幅広い年代の方が入院されていますが、60代以上の方の割合が多く、約70%以上を占めています。
年齢別に傷病をみてみると、20代以下では、手関節周辺の骨折・脱臼や扁桃・アデノイドの疾患、虫垂炎といった傷病の方が多いです。30代、40代になると多種多様になり、子宮の腫瘍や乳房の腫瘍、といった傷病の方が多いです。50代、60代になると、狭心症や悪性腫瘍(肺や前立腺、胃等様々)といった傷病が増えていきます。70代以上では、更に肺炎や脳梗塞の方が増えています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)


■内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 194 15.49 14.34 17.53 75.61
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 120 14.24 11.98 6.67 73.63
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 100 9.2 10.93 8.00 75.26

内科では呼吸器疾患(肺癌、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、呼吸器感染症、慢性呼吸不全)、消化器疾患(消化器癌、潰瘍、慢性肝炎、肝硬変、肝癌、膵胆疾患、消化器感染症)、糖尿病、腎疾患(慢性腎炎、糖尿病性腎症、腎不全)、血液悪性腫瘍(白血病、悪性リンパ腫)といった広範な領域に対応して治療実績を挙げています。
平成27年度は肺炎のために入院された方が一番多いです。高齢の方が多く全国平均よりも若干長めの在院日数となっています。次に肝・肝内胆管の悪性腫瘍のために、手術(血管塞栓術等)を実施した方が多く、次に胆管(肝内外)結石、胆管炎に対して、手術(内視鏡的胆道ステント留置術や内視鏡的乳頭切開術等)を実施した方が多いです。



■循環器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 323 3.07 3.07 1.55 69.24
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 128 5.06 4.87 1.56 68.18
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 68 11.38 11.76 2.94 79.34

循環器内科では冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症)、心不全、不整脈が診療の中心です。また、冠動脈疾患の基礎疾患となる高血圧、高脂血症、糖尿病についても予防、早期発見の見地から治療を行っています。
狭心症のために心臓カテーテル検査をされた方が多く、昨年度当院で1番症例数の多い診断群分類です。次に狭心症に対して手術(経皮的冠動脈ステント留置術)を実施された方、次に除脈性不整脈に対して手術(ペースメーカー移植術)を実施された方が多いです。


■外科・消化器外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 65 18.72 17.41 3.08 71.03
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 63 7.08 7.84 1.59 61.97
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 50 13.14 13.03 6.00 70.38

外科・消化器外科では消化器疾患(胃、大腸、食道、肝、胆、膵の悪性腫瘍および良性腫瘍、消化管の炎症性疾患、腸閉塞、出血や胆嚢、胆管、肝内の結石)乳腺・甲状腺(悪性腫瘍および良性腫瘍)呼吸器(悪性腫瘍および良性腫瘍、血気胸、縦隔腫瘍)について診療を行っています。
平成27年度は結腸の悪性腫瘍に対して、手術(結腸切除術や腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術等)を実施された方が1番多く、次に「胆のう水腫、胆のう炎等」に対して、手術(腹腔鏡下胆嚢摘出術等)を実施された方、次に「肺の悪性腫瘍」に対して、手術(腹腔鏡下肺悪性腫瘍手術等)を実施された方が多いです。


■整形外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 143 29.92 28.70 75.52 80.98
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 56 20.05 21.52 69.64 78.57
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 52 5.46 5.70 5.77 59

整形外科では骨粗鬆症に伴う大腿骨頚部骨折、橈骨遠位端骨折、脊椎椎体骨折、交通外傷や災害外傷の他、リウマチなどの慢性的な関節痛疾患や手足のしびれ、疼痛、筋力低下について診療を行っています。
平成27年度は股関節大腿近位骨折に対して手術を実施された方が多く、次に胸椎・腰椎以下骨折損傷、前腕の骨折となっています。


■脳神経外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 81 19.68 18.08 34.57 76.7
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 69 16.29 15.80 27.54 76.14
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 46 6.46 7.52 6.52 72.8

脳神経外科では、脳腫瘍・脳血管障害・機能的脳神経手術・外傷・脊髄・脊椎疾患・脳血管内手術等脳神経外科一般から脳卒中まで幅広い疾患を診断、治療しています。
平成27年度は脳梗塞に対して点滴を投与して治療した方が多く、次に頭蓋内損傷や非外傷性頭蓋内血腫に対して治療を多く行っています。


■産婦人科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 58 11.9 10.18 0 44.76
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 53 7.87 6.50 0 40.85
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 36 11.69 9.53 0 70.97

産婦人科では、悪性腫瘍(子宮癌、卵巣癌など)に対する手術、化学療法、放射線治療、良性腫瘍(子宮筋腫など)に対する手術、ホルモン治療・性器脱に対する手術、薬物療法・子宮内膜症、月経困難症に対する手術、ホルモン療法・更年期障害に対するホルモン療法、漢方治療・性感染症に対する診断治療・分娩管理、帝王切開分娩等取り扱っています。
平成27年度は子宮や卵巣の良性腫瘍に対して手術(全摘術や腫瘍摘出術等)を実施された方が多く、他に生殖器脱出症に対して手術(膀胱脱手術や子宮脱手術等)を実施した方が多いです。


■耳鼻咽喉科・頭頚部外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 67 7.7 7.76 0 52.16
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 45 9.22 8.20 0 28.24
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 42 8.21 5.31 0 65.02

耳鼻咽喉科・頭頚部外科では、慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻内副鼻腔手術、慢性中耳炎(真珠腫性中耳炎)に対する手術治療、頭頸部腫瘍手術、慢性扁桃炎、声帯ポリープに対する手術治療、めまいや難聴、顔面神経麻痺に対する点滴治療など耳鼻咽喉科・頭頸部外科全般の診療を行っています。
平成27年度は慢性副鼻腔炎に対して内視鏡下鼻内副鼻腔手術を実施された方が一番多く、次に扁桃・アデノイドに対して口蓋扁桃手術を実施された方や瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎に対して抗菌薬の投与をした方、前庭機能障害のために入院された方が多いです。


■泌尿器科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし 76 2.66 2.89 0 56.13
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 44 6.91 7.59 0 73.34
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 41 9.07 10.25 0 72.39

泌尿器科は腎・尿路・男性生殖器および副腎など、後腹膜臓器の疾患を扱う科です。
泌尿器科が対象とする患者さんは男女を問わず小児から老人までおよび、その疾患治療内容も先天奇形、代謝・内分泌疾患、結石、腫瘍、排尿障害、神経因性膀胱、男性不妊、勃起障害、婦人泌尿器科、腎血管外科、腎移植などきわめて広い領域にわたっています。
平成27年度は上部尿路疾患に対して手術(体外衝撃波腎・尿管結石破砕術)を実施された方が一番多く、次に膀胱腫瘍に対して膀胱悪性腫瘍手術を実施された方や前立腺肥大症に対して経尿道的前立腺手術を実施された方が多いです。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 68 35 43 53 35 12 1 6,7
大腸癌 45 41 60 79 24 26 1 6,7
乳癌 57 68 13 10 12 1 7
肺癌 45 14 27 111 48 32 1 6,7
肝癌 26 32 45 16 26 59 1 6,7

1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌について治療を行った初発患者はUICC(注1)のTNM(注2)から示される病気分類(進行具合)による退院患者数を、再発患者(再発部位によらない)は述べ患者数を集計しています。
なお、Stageが不明な場合は「不明」として集計しています。
注1)UICC:Union for International Cancer Controlの略で、国際対がん連合会
注2)TNM:悪性腫瘍の病期分類でT:腫瘍 N:リンパ節 M:転移 腫瘍の大きさやリンパ節への転位、他の臓器や組織にどのくらい転移しているかによって分類されています。

胃癌については、StageⅠ~StageⅣまで一定数いらっしゃいます。手術療法(内視鏡的切除術・開腹手術・腹腔鏡下手術)が一般的ですが、抗がん剤を用いた薬物療法もあります。症状の有無に関わらず、定期的に健診を受ける等し、早期発見することが大切です。
大腸癌についても、StageⅠ~StageⅣまで一定数いらっしゃいます。当院では、診断から内視鏡的治療から手術不能及び再発症例に対する化学療法を始めとする集学的治療さらには緩和療法まで、多岐にわたる病状の患者さんの治療に対応できるような体制にしています。
乳癌については、StageⅠ~Ⅱまでの方が多くいらっしゃいます。当院では、検診による早期発見、診断、最新の治療、さらには緩和医療を行っています。また、各種専門医師、薬剤師、技師、看護師などによるチーム医療を行い、偏りがない治療が受けられるように支援しています。
肺癌については、StageⅣ(脳や骨等の遠隔転移をしている状態)の方が多くいらっしゃいます。肺癌は組織型により、小細胞癌と非小細胞癌に大別され、非小細胞癌は、さらに、腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌などに分けられます。小細胞癌は、非小細胞癌より悪性度が高く、早期より転移することが多いため、手術では治癒することが難しく、治療の中心は化学療法や化学放射線療法となります。
一方、非小細胞肺癌は、化学療法や放射線療法の効果が低いため、治癒を目指すためには、早期に発見し、手術によってがんを取り除くことが一番と考えられています。
肝癌については、StageⅠ~ StageⅣまで一定数いらっしゃり、再発された方も多くいらっしゃいます。外科療法、穿刺療法(ここでは経皮的エタノール注入療法、ラジオ波焼灼療法など、身体の外から針を刺して行う治療を一括して穿刺療法としてまとめます)、肝動脈塞栓術の3療法が中心です。この他に、放射線療法や化学療法(抗がん剤投与)などがあります。それぞれ長所・短所があり、一概に優劣をつけることはできません。がんの進み具合、肝機能の状況などの条件を十分考慮したうえで選択されます。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 31 10.87 56.45
重症度 1 61 15.66 73.93
重症度 2 51 17.41 78.43
重症度 3 43 20.51 82.21
重症度 4 21 39.05 83.29
重症度 5
不明

入院の契機となった傷病名及び最も医療資源を投入した傷病名がICD10コード(注1)J13~J18$で始まるもので、成人の市中肺炎(注2)の患者数、平均在院日数、平均年齢を重症度(注3)毎に集計しています。
注1)International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (疾病及び関連保健問題の国際統計分類)の略。死因や疾病の国際的な統計基準としてWHO(世界保健機構)によって公開された分類
注2)通常の社会生活を送っている中で発症した肺炎
注3)日本呼吸器学会 成人市中肺炎診療ガイドラインより
① 男性70歳以上 女性75歳以上
② BUN 21mg/dL以上または脱水あり
③ SpO2<=90% (PaO2 60Torr以下)
④ 意識障害あり
⑤ 収縮期血圧90mmHg以下

高齢な方程重症となり、当然ながら重症な方程長く入院加療される傾向です。

脳梗塞のICD10別患者数等

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 12 6.83 68.08 7.69
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内
その他
I63$ 脳梗塞 3日以内 260 22.79 75.17 37.01
その他 21 23.05 71.90 3.56
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他 17 8.06 68.00 0.00
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
その他
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内
その他

最も医療資源を投入した傷病のICD10コード(G45$、G46$、I63$、I65$、I66$、I675、I679)別に発症日から「3日以内」、「その他」に分けて患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しています。
発症3時間以内に投与出来る方にはt-PA療法を行っており、昨年度は26症例に行っております。脳梗塞では、早期の治療が重要であり、出来れば発症後1-2時間の間に診断が受けられるよう来院されることが重要です。
平均すると75歳前後の方が多く、状態にもよりますが、約60%の方が自宅退院となり、約40%の方がリハビリのために転院されます。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)


■内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)選択的動脈化学塞栓術 110 2.31 10.83 6.4 73.85
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 79 2.77 13.33 19.0 80.54
K654 上部消化管止血術 42 2.02 15.64 19.1 73.14

血管塞栓術が1番多い手術でした。肝臓がんや肝内胆管がんに対して行われております。次の内視鏡的胆道ステント留置術は、胆管結石や胆管炎に対して行われており、次の消化管止血術は胃潰瘍や胃がんに対して行われています。


■循環器内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 117 3.22 3.64 0.9 67.73
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 52 2.62 12.29 3.9 78.79
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 36 3.58 5.53 5.6 70.64

狭心症や急性心筋梗塞に対する経皮的冠動脈ステント留置術・経皮的冠動脈形成術を多く行っています。次に洞不全症候群に対してペースメーカー移植術を行っています。


■外科・消化器外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 109 2.37 4.54 0.9 61.52
K6335 ヘルニア手術5.鼠径ヘルニア 91 1.3 3.74 0.0 67.24
K4765 乳腺悪性腫瘍5.乳房切(胸筋切除無) 52 1.17 14.15 0.0 65.58

胆嚢結石等に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術が1番多い術式です。次に多いのが鼠径ヘルニアに対する手術、乳がんに対して切除術が続いています。


■整形外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(上腕) 114 5.73 22.29 68.4 78.92
K0462 骨折観血的手術(下腿) 80 2.39 13.36 16.3 59.41
K0821 人工関節置換術(股) 56 1.73 26.55 16.1 70.64

大腿骨の骨折や橈骨(前腕~手首にある太い骨)の骨折に対して行う手術が一番多く、股関節症に対して行う人工関節置換術が続いています


■脳神経外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 44 1.48 13.75 18.2 79.52
K1771 脳動脈瘤頚部クリッピング゙1.1 箇所 22 1.14 25.5 18.2 61.45
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) 19 5.79 32.05 15.8 63.37

頭蓋内損傷や硬膜下出血に対して穿孔し血腫を除去する手術が一番多く、次にくも膜下出血や脳動脈瘤に対して、クリップをかけて脳動脈瘤の中に血流がいかないようにする手術、脳腫瘍に対して摘出術が続きます。


■産婦人科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)2.腹腔鏡によるもの 68 1.01 5.88 0.0 39.03
K877 子宮全摘術 59 1.61 9.32 0.0 46.63
K867 子宮頸部(膣部)切除術 39 0.77 1.03 0.0 42.64

卵巣の良性腫瘍等に対して、腹腔鏡による摘出術が1番多かったです。次に子宮筋腫等に対して全摘術、子宮頸部の異形成(前がん病変)やがんに対して切除術が続いています。


■眼科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(レンズ゙挿入)(その他) 146 0 2.64 0.0 75.03
K2822 水晶体再建術(レンズ゙挿入しない)

白内障に対して、濁った水晶体を取り除く手術やその上に眼内レンズ(人工水晶体)を挿入するものが主です。


■耳鼻咽喉科・頭頚部外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 50 1.04 7.26 0.0 29.98
K339 粘膜下下鼻甲介骨切除術 25 1.24 5.16 0.0 45.56
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(副鼻腔手術) 22 1.73 5.64 0.0 56.5

扁桃やアデノイドの疾患に対して、口蓋扁桃を摘出する術式が1番多く、次に副鼻腔炎に対して、下鼻甲介(鼻の中にある突起のようなもの)の骨を切除して鼻づまりを解消する手術や内視鏡を用いて鼻腔と空気の通り道を広げる手術が続きます。


■泌尿器科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 74 0.24 1.32 0.0 55.89
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 50 1.42 4.98 2.0 72.8
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 37 1.46 5.32 0.0 74.73

腎結石・尿管結石に対して、衝撃波を照射して結石を破砕する手術が1番多いです。次に膀胱がんに対して、尿道から手術用内視鏡を挿入し腫瘍を切除する手術が続いています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 11 0.12
異なる 12 0.14
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 25 0.28
異なる

医療の質の向上に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの、少しでも改善すべきものとして、播種性血管内凝固(DIC)(注1)、敗血症(注2)、その他の真菌症、手術・術後の合併症について、入院契機病名の同一性の有無を区別し症例数や発生率を集計しています。

注1:播種性血管内凝固症候群(DIC)とは血管内に無数の血栓がばらまかれた、凝固反応が非常に高まった状態

注2:敗血症とは感染によって発症した全身性炎症反応症候群

 

敗血症は、入院の契機となった傷病名と同一の方と異なる方が半々でした。

手術・処置等の合併症は、入院の契機となった傷病名と同一の方が多く、術後出血や手術創離解、造影剤使用による薬物性ショック等で入院されています。