形成外科

診療科の紹介

診療科の紹介 形成外科で縫合技術、創傷治療について学びませんか!

専門化された近年の医療現場では、先に進めば進むほど他科の技術に触れる事は少なくなってしまいます。

形成外科というと口唇顎口蓋裂、小耳症の再建といった、まさに専門的な手術を、まず思い浮かべられると思います。

ただ、こういった手術も例えば小さな母斑を切除し縫縮する、局所皮弁で修復する、そういった形成外科の基本手技の積み重ねの延長線にあるものに過ぎません。

研修内容

指導医のもと縫合を行う初期研修医

外科系志望の諸君:

体幹の炎症性粉瘤、脂肪腫、陥入爪による爪周囲炎、小外傷等々、開業医レベルの症例が多く、これらの症例を体験する事は将来開業を考えておられるなら貴重な経験となると思います。

専門医を目指す場合も、フックピンセットを用いた真皮縫合など形成外科的手技を少しでも経験しておけば、将来の縫合に対する考え方は少し違ったものになるかもしれません。


内科系志望の諸君:

褥瘡治療を実施する初期研修医

高齢化に伴い褥瘡を併発し、基礎疾患が悪化して救急外来に搬送・入院されるお年寄りが増えています、褥瘡に限らず,小さな膿瘍でも切開しないでそのままにすれば、炎症は波及します。

そんな時に外科医に頼らず、すぐに自分で切開なりデブリードマンができれば、抗生剤治療よりも速やかに炎症は消退してゆきます、主治医として少し満足気にもなれます。

一度でも経験すれば些細な手技です。毎週行っている褥瘡回診や外来処置で体験・習得しましょう。

また救急当直医として簡単な縫合処置をしないといけない病院もあります。縫合も結局は慣れです。すぐに患者さんでという訳にはゆきませんがスポンジなどで練習しましょう。


皮膚科志望の諸君:

当院には皮膚科が無く、尋常性疣贅の液体窒素療法や、熱傷、褥瘡の保存的加療も当科で行っています。

母斑切除など皮膚科小手術はもちろんです。希望があれば空いた時間に病理部での組織診断等の研修も可能です。


2016
手術室手術件数 149
外来処置室手術件数 158
熱傷処置 320
褥瘡回診件数 169

形成外科での研修を志望される方へ

形成外科の基本について今後改定の度に紹介してゆきます。

その① ・瘢痕:一度体表に付いた傷跡は魔法の様に消し去る事は出来ません。形成外科医が出来うる事は、可能な限り瘢痕を細く・平坦に・目立たなくする事です。フックやフックピンセットを上手に使い、創縁に圧を加える事無く外反させ、その状態で創縁の最も強靭な組織である真皮のみに、選択的に埋没縫合を行う事で縫合創は軽く外反した状態で縫合されます。数ヶ月を経て瘢痕は成熟瘢痕と呼ばれ、それ以上変化しない状態となります。その間適切な埋没縫合がなされていない傷跡は、繰り返される張力により,幅広い瘢痕となります。埋没縫合で外反隆起した創縁は、隆起が平坦化した後に初めて瘢痕の拡大という過程を経てゆきます。 埋没縫合の良し悪しが、のちの瘢痕に直結します。

当科では後期研修は行っていませんが、他科研修期間に当科を数ヶ月、または手術のみ研修といった事も可能です。

昭和57年、当時「東の大森、西の谷」と称されていた川崎医科大学初代形成外科教授、故 谷太三郎先生の人柄とその手術に憧れ形成外科を志す。  形成外科 田中 均