院長挨拶

病院長 吉野公博

 平成31年が明け、平成の元号最後の年になりました。年号がかわるというのは、ある意味、時代が変わると言うことかと考えます。思うに、昨今の医療情勢は、昨年の診療報酬改定、地域での医師会、歯科医師会、薬剤師会、行政など多くの方々が協力していく地域包括医療システムの推進、また、西讃では西部医療構想の検討などまさに時代が大きく変わる節目の時期のまっただ中にいると考えられます。当院は、地域の中核病院として地域の方々に貢献するにはどのように対処すべきなのか十分勘案して、対応して参りたいと考えております。我々の病院は、地域の急性期病院としての働き、また、がん診療連携拠点病院の活動が大きな2つの軸であります。これらを更に高めて行くことが、我々の使命と考えています。そのためには、病院は変化に対応して変わって行かねばなりません。変われなければ、その存在意義が問われる時代です。病院の職員、一丸となってよりよい方向へ変わって行きたいと思いますので、御指導、御鞭撻ならびに御協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

 さて、昨年からの当院での取り組みをいくつかあげたいと思います。一つは患者サポートセンター(地域医療連携室)の更なる充実をはかるため部屋のリフォームや看板の掛け替え、また、組織の改編を行いました。リフォームには香川短大の学生や先生方、またボランティアの方々のコラボをお願いし、当院の職員といっしょに考えていただき、非常にいいものが出来たと思います。感謝申し上げます。地域連携室・患者サポートセンターは、医師会の先生方との連携やPFM(患者入院前支援)などを積極的に行ない、地域在住の方々の治療や健康の維持に取り組んで参ります。

 二つ目は、急性期病院としての機能についてです。平成30年9月より、ICUがスーパーICUとなりました。これは、県下では大学病院、県立中央病院、高松日赤病院についで4番目の取得となり、西讃地域では初めてです。この基準は、医師、看護師、臨床工学技士などの配置が必要で今回それが出来るようになり、指定を受けることが出来ました。ICUにおいて、更なる高度な疾患対応ができるものと考えております。

 三つ目は、健診センターの充実です。高齢者の方が今後ますます増えてくると考えられます。そのため、がんなどの悪性疾患の早期発見がその後の治療を考えますと重要となってきます。毎年、健診を受けていただき、病気を早期発見するよう努めて参りたいと思います。健診センターも内部をリフォームいたしました。待合室もかなり明るくなったので、少しでも健診を受けられる方々が快適に過ごせるようになったのではないかと思います。そして、健診の後、何か精査が必要となった方は、当院で引き続きさらなる検査を行えるように、システムを確立して参りました。それが、またがん診療連携拠点病院としての責務とも考えております。

 四つ目は、仕事と治療が両立できるように両立支援にも引き続き力を入れていきたいと思っております。もし、ご相談がございましたらがん相談窓口にお越しいただき、相談してください。本年度から、係が毎日、常駐しておりますのでいつも相談を受け付けることができるようになっております。

 今年も、昨年と同じようにオープンホスピタル、市民公開セミナーを行って参りたいと考えています。これまで、労災病院はこのような外に向かっての広報が十分できていませんでしたが、すこしずつ広報を進めて行くことで、労災病院をよく知っていただきたいと思います。昨年のオープンホスピタル、市民公開セミナーの際のアンケートでは、かなり高い評価をいただいておりますので、今後も続けていきたと思います。ぜひ、ご参加ください。よろしくお願いします。

 最後になりますが、地域の方々がよりよい生活を送るために、香川労災病院は一丸となって地域医療に貢献して参ります。御協力のほど宜しくお願い申し上げます。

2019年1月
香川労災病院  病院長  吉野公博