子宮体がんは子宮体部の内膜にできるがんで、子宮頸部にできる子宮頸がんとは性質が異なることから、明確に区別して診断・治療が行われます。
子宮体がんと確定するには、子宮内膜の組織検査が必須です。その他、超音波検査、骨盤MRI検査、CT検査、腫瘍マーカー検査(腫瘍細胞が作る物質を測定する。子宮体がんではCEA、CA19-9、CA125等が上昇)などを組み合わせて検査します。
子宮体がんは子宮内膜で発生し、進行すると子宮筋層にも入っていきます(筋層浸潤)。そして、さらに進むと、
という経過をたどります。
子宮体がんの治療は、日本産婦人科腫瘍学会によって標準化されており、「子宮体がん治療ガイドライン」として発表されています。それによると、子宮体がんの治療では、手術が中心となります。ただし、高齢、重篤な合併症がある場合、肥満症などにより手術のリスクが高い場合、すでにがんが全身に広がっている場合などは、化学療法や放射線療法、緩和ケアなど手術とは別の治療法が選択されることもあります。